陥入爪
陥入爪とは、爪の端が皮膚に食い込み、痛み、腫れ、赤み、爪周囲炎、不良肉芽などを起こす状態です。足の親指に起こることが多く、歩く時の痛み、靴に当たる痛み、出血、膿、じゅくじゅくした状態が長く続くことがあります。
巻き爪と混同されることがありますが、陥入爪は「爪が皮膚に刺さっている状態」であり、巻き爪は「爪が横方向に巻いている状態」です。両方が同時に起こることもありますが、治療方針は状態によって異なります。
このようなお悩みはありませんか?
- 爪の端が皮膚に食い込んで痛い
- 歩くと爪の横が痛む
- 靴に当たると痛い
- 爪の横が赤く腫れている
- 膿が出る、じゅくじゅくしている
- 爪の横にぶよぶよした肉芽ができている
- 何か月も改善しない
- 何度も再発している
陥入爪とは
陥入爪は、巻き爪とは異なり、爪の端が縦に皮膚に食い込んだ状態です。爪が皮膚に刺さり、爪周囲炎を起こすと、何か月も改善しないことがあります。炎症が長引くと、ぶよぶよした不良肉芽が出現し、さらに治りにくくなります。
爪が皮膚に食い込んでいる状態では、爪そのものが刺激となって炎症が続きます。消毒や軟膏だけでは改善が難しい場合があり、食い込んでいる爪の部分を処置する必要があります。

参考:Maruhoのホームページから
https://www.maruho.co.jp/kanja/makizume/column/know/002_1
手術による改善もありますが、フェノールという薬品で爪の生え際を焼いて生えさせなくさせる方法と再発においては相違がないといわれています。
巻き爪との違い
爪の端が皮膚に食い込み、痛み、炎症、出血、膿、不良肉芽などを起こす状態です。
爪が強く巻いていなくても、爪の切り方や靴の圧迫などで起こることがあります。
爪が横方向に湾曲し、皮膚を圧迫する状態です。
痛みがない場合もありますが、皮膚に食い込むと陥入爪を合併することがあります。
爪が刺さった刺激により、爪の周囲が赤く腫れたり、膿が出たり、ぶよぶよした肉芽が出ることがあります。
肉芽ができると、さらに爪が当たりやすくなり、治療が長引くことがあります。
陥入爪が悪化しやすい原因
- 爪を深く切りすぎる
- 爪の角を斜めに切り込んでしまう
- 先の細い靴やきつい靴を履いている
- 長時間の歩行やスポーツで足先に負担がかかる
- 爪の横を自分で無理に取ろうとする
- 炎症がある状態で放置している
- 肉芽が出ているのに爪の刺激が残っている
治療方法について
陥入爪の治療は、炎症の程度、痛みの強さ、肉芽の有無、再発の有無、爪の形によって変わります。
軽症であれば、処置や生活指導で改善を目指すことがあります。
一方で、爪が深く食い込み、爪周囲炎や不良肉芽を繰り返す場合は、外来手術を検討します。
爪の食い込み、赤み、腫れ、膿、肉芽、歩行時の痛みを確認します。
巻き爪を合併しているかも診察します。
軽症の場合は、創部の処置、爪の切り方の指導、靴の見直し、炎症への対応を行う場合があります。
食い込んでいる爪の一部を抜爪し、爪の根元をフェノール液で処置して、その部分の爪が生えにくくなるようにする方法です。
深爪を避ける、足先を圧迫する靴を避ける、爪の角を切り込みすぎないなど、再発しにくい管理を行います。
フェノール法とは
フェノール法は、局所麻酔を行い、入り込んでいる部分の爪を部分的に抜爪し、爪の根元をフェノール液で処置して、その部分の爪を生えにくくする方法です。外来で行うことができ、処置時間はおおよそ15分程度です。
手術による改善方法には複数ありますが、フェノール法は、爪の生え際を薬品で処置することで、食い込みの原因となる爪の端が再び生えにくくなることを目指します。再発については、外科的な手術と大きな差がないとされることがあります。
| 治療内容 | 食い込んでいる爪の一部を抜爪し、爪母をフェノール液で処置します。 |
| 麻酔 | 局所麻酔を行います。 |
| 処置時間 | おおよそ15分程度です。状態により前後します。 |
| 通院 | 術後の創部確認や処置のため、必要に応じて通院します。 |
| 注意点 | 処置した側の爪は細くなります。再発、感染、出血、痛み、爪の変形が起こる場合があります。 |
フェノール法の流れ
爪の食い込み、炎症、肉芽、膿、痛み、再発歴を確認します。
フェノール法が適しているかを判断します。
麻酔、爪の部分抜爪、フェノール処置、術後の痛み、通院、再発や爪幅の変化について説明します。
指に局所麻酔を行い、痛みを抑えた状態で処置します。
麻酔の注射時には痛みを感じることがあります。
皮膚に食い込んでいる爪の端を、必要な幅だけ縦に取り除きます。
必要に応じて肉芽も処置します。
爪の根元をフェノール液で処置し、食い込んでいた部分の爪が生えにくくなるようにします。
処置後は創部を保護し、術後の過ごし方、靴、入浴、歩行、処置方法について説明します。
術後の注意点
- 手術当日は長時間歩く、立ち続ける、激しい運動を避けてください。
- 処置部位から出血することがあるため、足先を強く圧迫しない靴を選んでください。
- 術後はサンダルなど、爪先に余裕のある履物が必要になることがあります。
- 痛み、腫れ、赤み、膿が強くなる場合は早めにご連絡ください。
- 創部を自己判断で強くこすったり、肉芽を触ったりしないでください。
- 医師の指示に従い、必要な処置や通院を行ってください。
再発予防のために
爪の角を深く切り込むと、伸びる時に皮膚へ刺さりやすくなります。
爪の端を斜めに切り込みすぎず、爪の角を残すように整えることが大切です。
先の細い靴、きつい靴、足先を圧迫する靴は、爪の食い込みを悪化させることがあります。
肉芽や膿が出る前に受診することで、治療が長引くリスクを抑えやすくなります。
副作用・リスクについて
術後に痛みや出血が出ることがあります。
感染が疑われる場合は早めの診察が必要です。
爪の切り方、靴、足への負担にも注意が必要です。
よくあるご質問
陥入爪と巻き爪は同じですか?
同じではありません。
陥入爪は爪の端が皮膚に食い込む状態で、巻き爪は爪が横方向に巻く状態です。
両方が合併することもあります。
肉芽が出ています。自然に治りますか?
爪が皮膚に刺さった刺激が残っていると、肉芽や炎症が長引くことがあります。
何か月も改善しない場合や、膿・出血・痛みがある場合は受診をおすすめします。
フェノール法はどのような治療ですか?
局所麻酔を行い、食い込んでいる爪の部分を抜爪し、
爪の根元をフェノール液で処置して、その部分の爪が生えにくくなるようにする方法です。
処置時間はどのくらいですか?
状態にもよりますが、外来でおおよそ15分程度で終了します。
処置後は歩けますか?
歩いて帰宅できることが多いですが、術後は出血や痛みが出ることがあります。
当日は長時間歩くことや立ち続けることは避けてください。
爪は元通りに生えますか?
フェノール法では、食い込んでいた部分の爪が生えにくくなるように処置します。
そのため、処置した側の爪幅は狭くなります。
陥入爪でお困りの方へ
陥入爪は、爪が皮膚に食い込む刺激が続くことで、痛み、炎症、膿、不良肉芽が長引くことがあります。
自己処置で爪を深く切り込むと、かえって悪化する場合があります。
何か月も改善しない、肉芽が出ている、痛くて歩きにくい場合は、形成外科へご相談ください。
