審美入れ歯
従来の部分入れ歯では、金属のバネが見えることがあり、口元の見た目を気にされる方も少なくありません。審美入れ歯では、金属の留め具を目立ちにくくしたノンクラスプデンチャーや、薄さ・強度・フィット感に配慮した設計を検討します。
当院では、歯を失った本数、残っている歯の状態、噛み合わせ、見た目の希望、清掃性、将来的なメインテナンスまで考慮し、患者さまに合った入れ歯の方法をご提案します。
このような方に審美入れ歯を検討します
- 入れ歯の金属のバネが目立つのが気になる
- 自然な見た目の部分入れ歯を希望している
- 前歯に近い部分の入れ歯を目立ちにくくしたい
- 入れ歯の違和感をできるだけ減らしたい
- ブリッジのために健康な歯を大きく削りたくない
- インプラント以外の方法で歯を補いたい
- 取り外し式でも見た目に配慮した治療を選びたい
- スマイルデンチャーやノンクラスプデンチャーについて相談したい
審美入れ歯・スマイルデンチャーとは
従来の部分入れ歯では、残っている歯に金属のクラスプをかけて入れ歯を安定させます。一方、審美入れ歯では、金属のバネを目立ちにくくすることで、笑った時や話した時の見た目に配慮できます。
ただし、すべての症例に適応できるわけではありません。残っている歯の本数や位置、噛み合わせ、歯周病の状態、入れ歯を支える歯の強さによっては、金属を併用した設計や、ブリッジ・インプラントなど別の治療法が適している場合もあります。
当院の審美入れ歯で重視すること
見た目の自然さ
装着感とフィット感
噛み合わせへの配慮
メインテナンス性
スマイルデンチャーの特徴
一方で、適応には条件があり、噛む力が強い部位や、多数の歯を失っているケース、支えとなる歯の状態が不安定なケースでは、別の設計が必要になることがあります。
金属のバネを使用しない、または目立ちにくく設計できるため、笑った時や話した時に入れ歯が目立ちにくい仕上がりを目指せます。前歯に近い部分の欠損で審美性を重視する方に適している場合があります。
入れ歯を支える部分に、歯ぐきの色に近い樹脂を使用するため、金属クラスプと比べて口元になじみやすい設計が可能です。
症例によっては、従来の入れ歯よりも薄く軽く製作できる場合があります。装着感には個人差がありますが、違和感をできるだけ抑えた設計を目指します。
金属を使用しない設計が可能な場合があります。ただし、強度や安定性の面から金属を併用した方がよいケースもあるため、診査のうえで判断します。
素材の特性により、従来の入れ歯と比べて修理や増歯が難しい場合があります。将来的な変化も考慮して設計することが重要です。
審美入れ歯の種類
ノンクラスプデンチャー
金属製のクラスプを使用せず、歯ぐきに近い色調の樹脂で残存歯に固定する部分入れ歯です。金属のバネが目立ちにくいため、前歯に近い部分の欠損や、見た目を重視する方に適している場合があります。
金属床義歯
入れ歯の床部分に金属を使用することで、薄く、強度を持たせやすい入れ歯です。熱が伝わりやすく、食事の温度を感じやすい場合があります。見た目よりも装着感や強度を重視するケースで検討します。
ハイブリッド義歯
樹脂と金属などを組み合わせ、見た目と機能性のバランスを考えた入れ歯です。金属で強度や安定性を補いながら、見える部分の審美性に配慮した設計を検討します。
部分入れ歯
一部の歯を失った場合に使用する入れ歯です。残っている歯に支えを求めるため、支えとなる歯の状態や歯周病の有無を確認して設計します。
総入れ歯
すべての歯を失った場合に使用する入れ歯です。粘膜への適合、噛み合わせ、人工歯の並び、口元の見た目を総合的に調整します。
ブリッジ・インプラントとの違い
ただし、固定式のブリッジやインプラントとは、装着感、噛む力、清掃方法、治療期間、費用、周囲の歯への負担が異なります。どの治療が適しているかは、残っている歯の状態や骨の量、患者さまの希望によって変わります。
取り外し式のため清掃しやすく、外科処置を伴いません。金属のバネを目立ちにくくできる場合がありますが、固定式ではないため、装着感や噛む力には個人差があります。
失った歯の両隣の歯を削り、橋渡しのように人工歯を固定する治療です。固定式で違和感が少ない場合がありますが、支えとなる歯への負担や清掃性に注意が必要です。
顎の骨に人工歯根を埋入し、人工歯を固定する治療です。周囲の歯を大きく削らずに治療できる場合がありますが、外科処置と継続的なメインテナンスが必要です。
見た目だけでなく、残っている歯の寿命、噛み合わせ、清掃性、費用、治療期間、将来的な修理のしやすさまで考えて選ぶことが大切です。
審美入れ歯の製作プロセス
歯を失った部位、現在の入れ歯の悩み、見た目の希望、食事で困っていること、治療法への希望を確認します。入れ歯・ブリッジ・インプラントの選択肢も比較します。
残っている歯の状態、歯周病、噛み合わせ、粘膜の状態、入れ歯を支える歯の強さを確認します。必要に応じてレントゲン検査を行います。
入れ歯のフィット感に関わるため、口腔内の形を精密に記録します。症例に応じて、個人トレーを用いた型取りを行うことがあります。
上下の顎の位置、噛む高さ、人工歯を並べる位置を確認します。噛み合わせが不安定だと、痛みや外れやすさにつながることがあります。
仮の状態で、人工歯の並び、口元の見た目、発音、噛み合わせ、フィット感を確認します。必要に応じて調整を行います。
完成した入れ歯を装着し、痛みが出る部分、噛み合わせ、外れやすさ、見た目を確認します。使用開始後も数回の調整が必要になることがあります。
審美入れ歯のメリット・注意点
メリット
金属のバネを目立ちにくくできる
外科処置を伴わない
取り外して清掃できる
歯を大きく削らずに済む場合がある
注意点・デメリット
保険の入れ歯より費用が高くなることがあります
製作期間が必要です
修理や増歯が難しい場合があります
噛む力には限界があります
定期的な調整が必要です
審美入れ歯のケア方法
また、素材によっては乾燥や熱に弱い場合があります。歯磨き粉や熱湯を使用すると、表面に傷がついたり変形したりすることがあるため、入れ歯専用のブラシや洗浄剤を使用します。
食後は入れ歯を外し、入れ歯専用ブラシで汚れを落とします。歯磨き粉は研磨剤で傷がつくことがあるため、使用しない方がよい場合があります。
入れ歯専用の洗浄剤を使用し、目に見えにくい汚れやにおいの原因を取り除きます。洗浄後は水でよくすすいでから装着します。
歯ぐきや粘膜を休ませるため、就寝時は外して保管することがあります。乾燥による変形を避けるため、水や専用の保管液に浸けます。
入れ歯を支える歯は、むし歯や歯周病のリスクがあります。歯ブラシ、フロス、歯間ブラシを使い、支えとなる歯を守ることが大切です。
定期検診が必要な理由
また、入れ歯を支えている歯にむし歯や歯周病が起こると、入れ歯の安定にも影響します。審美入れ歯を長く使用するためには、入れ歯だけでなく、残っている歯や歯ぐきの状態も定期的に確認することが大切です。
痛みや傷がある場合は、入れ歯が粘膜に強く当たっている可能性があります。無理に使い続けず、調整が必要です。
噛み合わせが変化すると、入れ歯が外れやすくなったり、支えとなる歯に負担がかかったりすることがあります。
入れ歯の汚れ、におい、着色、歯石の付着を確認します。清掃方法が合っているかも確認します。
入れ歯を支える歯にむし歯や歯周病が起こると、入れ歯の安定が悪くなることがあります。残っている歯の管理が重要です。
よくある質問
スマイルデンチャーは本当に目立ちませんか?
金属のバネがない、または目立ちにくい設計にできるため、従来の部分入れ歯より自然に見えやすい場合があります。ただし、歯の位置や笑った時の見え方によって個人差があります。
審美入れ歯は誰でも作れますか?
すべての方に適応できるわけではありません。残っている歯の本数、歯周病の状態、噛み合わせ、欠損部位によっては、別の設計や治療法をおすすめする場合があります。
ブリッジと審美入れ歯はどちらがよいですか?
状態によります。ブリッジは固定式ですが、両隣の歯を削る必要があります。審美入れ歯は取り外し式ですが、歯を大きく削らずに済む場合があります。お口の状態に合わせて比較します。
インプラントと迷っています。
インプラントは固定式で噛みやすい場合がありますが、外科処置とメインテナンスが必要です。審美入れ歯は外科処置を伴わずに治療できますが、取り外し式です。それぞれの違いを説明します。
審美入れ歯は壊れた時に修理できますか?
素材や破損の状態によります。ノンクラスプデンチャーは修理や増歯が難しい場合があります。破損した場合は自己修理せず、歯科医院へご相談ください。
入れ歯は寝る時もつけたままでよいですか?
多くの場合、就寝時は外して歯ぐきや粘膜を休ませることをおすすめします。ただし、症例によって指示が異なる場合があるため、診察時にご説明します。
