ニキビ・ニキビ跡について

ニキビは、医学的には尋常性痤瘡と呼ばれる皮膚の病気です。毛穴の出口が詰まり、皮脂がたまることから始まり、炎症が加わることで赤み、腫れ、痛み、膿などが生じます。
ニキビは思春期だけに生じるものではありません。成人後も、皮脂分泌、ホルモンバランス、スキンケア、摩擦、生活環境などが関係し、顔、首、胸、背中などに繰り返すことがあります。
炎症が強いニキビを繰り返すと、赤みや色素沈着だけでなく、皮膚がへこむクレーター状の瘢痕や、盛り上がった傷跡が残る場合があります。
新宿かえで歯科・形成外科では、現在も炎症を起こしているニキビと、炎症後に残ったニキビ跡を区別し、症状の種類や程度に応じた治療方針をご案内します。
診察で確認する主なポイント
現在のニキビ
毛穴詰まり、赤み、膿、しこりなど、現在起きている皮疹の種類を確認します。

ニキビ跡の種類
赤み、色素沈着、皮膚のへこみ、盛り上がった傷跡などを区別します。

発生する部位
額、頬、顎、フェイスライン、胸、背中など、発生部位と分布を確認します。

過去の治療歴
使用した外用薬や内服薬、美容施術、スキンケアによる変化などを確認します。

ニキビの主な種類

ニキビは、毛穴詰まりを主体とする状態と、炎症を伴う状態に分けられます。複数の種類が同時に見られることもあります。
01
白ニキビ
毛穴の出口が閉じた状態で皮脂がたまり、白色または皮膚色の小さな盛り上がりとして見えるニキビです。閉鎖面皰とも呼ばれます。

02
黒ニキビ
毛穴の出口が開き、たまった皮脂や角質が空気に触れて黒く見える状態です。開放面皰とも呼ばれます。

03
赤ニキビ
毛穴の内部で炎症が起こり、赤く盛り上がった状態です。触れると痛みを感じる場合があります。

04
膿を伴うニキビ
炎症が進み、ニキビの中央に白色や黄色の膿が見える状態です。無理につぶすと炎症や傷跡が悪化する可能性があります。

05
しこりを伴うニキビ
皮膚の深い部分まで炎症が及び、硬いしこりや大きな腫れとして触れる状態です。クレーターや盛り上がった傷跡につながる場合があります。

ニキビ跡の主な種類

ニキビが落ち着いた後に残る変化には、時間とともに薄くなる可能性があるものと、皮膚の構造が変化した傷跡があります。種類によって治療方法が異なります。
赤み
炎症後紅斑
ニキビの炎症が落ち着いた後も、毛細血管の拡張などによって赤みが残っている状態です。時間の経過とともに薄くなる場合があります。

色素
炎症後色素沈着
炎症の刺激によってメラニン色素が増え、茶色や褐色の跡として残った状態です。紫外線や摩擦によって目立ちやすくなることがあります。

へこみ
陥凹性瘢痕・クレーター
強い炎症によって皮膚組織が損傷し、皮膚表面がへこんだ状態です。浅い凹凸から、深く狭いもの、広く波打つようなものまで形が異なります。

盛り上がり
肥厚性瘢痕・ケロイド
傷が治る過程で線維組織が過剰に増え、皮膚が赤く硬く盛り上がった状態です。胸、肩、顎周囲などに生じる場合があります。

赤み、色素沈着、クレーターが混在している場合もあります。見た目だけで一つの治療に決めず、どの変化が主体となっているかを確認することが重要です。

ニキビができる主な要因

ニキビは、一つの原因だけで生じるとは限りません。毛穴の詰まり、皮脂分泌、毛穴内部の細菌、炎症などが複合的に関係します。
毛穴の詰まり
毛穴の出口に角質がたまり、皮脂が排出されにくくなることで白ニキビや黒ニキビが形成されます。
皮脂分泌
ホルモンの影響などによって皮脂分泌が増えると、毛穴の内部へ皮脂がたまりやすくなります。
毛穴内部の細菌
皮脂がたまった毛穴の内部で細菌が増え、炎症に関係する場合があります。
摩擦や刺激
マスク、髪の毛、頬づえ、衣服、洗顔時のこすり過ぎなどが、ニキビを悪化させることがあります。
化粧品や整髪料
肌に合わない化粧品や油分の多い製品などが、毛穴詰まりに影響する場合があります。
ホルモンや生活環境
月経周期、睡眠不足、ストレスなどに伴い、ニキビの状態が変化する場合があります。

このような症状はご相談ください

  • 白ニキビや黒ニキビが多数ある
  • 赤く腫れたニキビを繰り返している
  • 痛みや膿を伴うニキビがある
  • 顎やフェイスラインに繰り返しできる
  • 胸や背中のニキビが治りにくい
  • 市販薬やスキンケアで改善しない
  • ニキビを治療してもすぐに再発する
  • ニキビの赤みが長く残っている
  • 茶色い色素沈着が気になる
  • 皮膚のへこみや凹凸が目立つ
  • 赤く盛り上がった傷跡がある
  • 自分の症状に合う治療方法を知りたい
急速に炎症が広がる、強い腫れや痛みがある、発熱を伴う、目の周囲まで腫れているなどの場合は、通常の予約を待たず早めに医療機関へご相談ください。

活動性ニキビとニキビ跡は治療が異なります

ニキビ
新しい皮疹を減らし、炎症を抑える治療
毛穴詰まり、赤み、膿などの状態に応じて治療を行います。新しい炎症を繰り返している状態でニキビ跡だけを治療しても、追加の傷跡が生じる可能性があります。

ニキビ跡
炎症後に残った色や形へ対応する治療
赤み、色素沈着、浅い凹凸、深いクレーター、盛り上がった傷跡などを区別し、それぞれに適した治療を検討します。

炎症性ニキビが続いている場合は、まず新しいニキビを抑える治療を優先します。炎症が安定した後に、残ったニキビ跡の治療を検討します。

活動性ニキビに対する治療

現在も白ニキビ、赤ニキビ、膿を伴うニキビなどが生じている場合は、皮疹の種類と重症度を確認し、必要な治療をご案内します。

外用薬による治療

毛穴の詰まりを改善する薬、ニキビの原因となる細菌や炎症へ作用する薬などを、症状に応じて使用します。
外用薬によって、乾燥、赤み、刺激感、皮むけなどが生じる場合があります。塗布する量や頻度を確認し、肌の状態に合わせて使用します。

内服薬による治療

炎症性ニキビが多い場合や、外用薬だけでは十分に対応できない場合には、状態に応じて内服薬を検討することがあります。
内服薬の種類によって、使用できる期間、併用薬、妊娠・授乳中の使用などに注意が必要です。持病や服用中のお薬をお知らせください。

面皰圧出

専用の器具を使用し、毛穴にたまった皮脂や角質を排出する処置です。すべてのニキビに行う処置ではなく、適応を確認して実施します。
ご自身でニキビを強く押したり、針を刺したりすると、炎症、感染、色素沈着、傷跡の原因となる可能性があります。
治療を継続する際のポイント
短期間で判断しない
ニキビ治療では、毛穴詰まりや炎症の変化を確認するため、一定期間の継続が必要になる場合があります。

刺激症状を確認する
赤み、乾燥、皮むけなどが強い場合は、自己判断で継続せず医師へご相談ください。

新しいニキビを予防する
炎症が落ち着いた後も、毛穴詰まりを抑える治療を継続する場合があります。

ニキビ跡に対するルビートーニング

当院では、Qスイッチルビーレーザーを低出力で広範囲に照射するルビートーニングを行っています。
レーザーの刺激によって肌質を整え、浅いクレーター、軽度の凹凸、毛穴、色調の乱れなどの改善を目指す治療です。形成外科医が診察し、現在のニキビやニキビ跡に適しているかを判断します。
深く狭いクレーター、遠目からも分かる大きな凹凸、強く盛り上がった瘢痕などには、ルビートーニングだけでは十分な変化を得にくい場合があります。
変化の現れ方には個人差があり、状態によっては複数回の施術をご案内します。ルビートーニングは自費診療です。
適応を検討できる状態
浅い凹凸、軽度のクレーター、毛穴、色調の乱れなどを診察し、治療の適応を判断します。
適応が難しい状態
深いクレーター、大きな皮膚のへこみ、強い肥厚性瘢痕などは、十分な変化を得られない場合があります。
複数回の施術
皮膚の状態や希望する変化によっては、間隔を空けて複数回の施術が必要です。
活動性ニキビの確認
炎症性ニキビが多数ある場合は、レーザー施術より先にニキビそのものの治療を優先することがあります。

ルビートーニングの詳しい内容、費用、治療の流れについては、ルビートーニングのページをご確認ください。

ルビートーニングの施術の流れ

STEP 01
診察
現在のニキビ、赤み、色素沈着、クレーターの深さなどを確認し、ルビートーニングの適応を判断します。

STEP 02
治療内容のご説明
期待できる変化、治療回数、限界、リスク、費用などをご説明します。

STEP 03
洗顔
メイク、日焼け止め、皮脂などを落としていただきます。

STEP 04
レーザー照射
目を保護し、治療範囲へレーザーを照射します。痛みが心配な場合は事前にご相談ください。

STEP 05
冷却・保湿
照射後の皮膚を冷却し、必要な保湿を行います。

STEP 06
紫外線対策
日焼け止めなどを使用し、施術後の皮膚を紫外線から保護します。

日常のスキンケアで注意すること

洗い過ぎない

強くこする洗顔や、短時間に何度も洗顔することは、皮膚の刺激や乾燥につながります。十分に泡立て、やさしく洗ってください。

保湿を行う

ニキビ治療薬によって乾燥や皮むけが起こる場合があります。ニキビができにくいことを確認した低刺激性の保湿剤などを選びます。

ニキビをつぶさない

爪や器具でニキビをつぶすと、炎症を皮膚の深い部分へ広げ、色素沈着やクレーターにつながる可能性があります。

紫外線対策を行う

紫外線は炎症後色素沈着を目立たせる場合があります。肌の状態に合う日焼け止めや帽子などを使用してください。

肌に触れる物を清潔にする

枕カバー、タオル、マスク、化粧用具、スマートフォンなど、顔へ触れる物を清潔に保つことも重要です。

治療前にお知らせいただきたいこと

  • 現在使用しているニキビ治療薬がある
  • ほかの医療機関で美容施術を受けている
  • 過去のレーザー治療で強い反応が出た
  • ケロイドや盛り上がる傷跡ができやすい
  • 薬剤や化粧品のアレルギーがある
  • 日焼けをしている、または日焼けの予定がある
  • 妊娠中、授乳中、または妊娠の可能性がある
  • 持病や定期的に服用している薬がある
  • 皮膚に強い乾燥、湿疹、傷がある
  • 光やレーザーに関係する病気を指摘されている
使用している薬や施術歴によって、治療内容や施術時期を変更する場合があります。お薬手帳や使用中の化粧品・治療薬が分かる資料をご持参ください。

治療に伴う主なリスク・副作用

外用薬による刺激
赤み、乾燥、皮むけ、ヒリつき、かゆみなどが生じる場合があります。
内服薬の副作用
使用する薬によって、胃腸症状、発疹、アレルギー反応などが生じる場合があります。
一時的な悪化
治療開始後に毛穴詰まりや炎症が一時的に目立つ場合があります。
レーザー照射時の痛み
輪ゴムではじかれたような刺激や熱感を感じる場合があります。
赤み・腫れ・熱感
レーザー照射後に、一時的な赤み、腫れ、ほてりなどが生じる場合があります。
色素沈着・色素脱失
施術部位の色が濃くなる、または白くなる可能性があります。
水疱・かさぶた
皮膚の反応が強い場合には、水疱、かさぶた、表皮の損傷などが生じる可能性があります。
十分な変化が得られない可能性
深いクレーターや強い瘢痕では、レーザー治療を行っても十分な変化を得られない場合があります。
複数回の治療
症状や治療方法によっては、改善を目指すために複数回の治療が必要です。
新しいニキビの発生
ニキビ跡を治療しても、新しいニキビの発生を完全に防げるわけではありません。

ニキビ・ニキビ跡に関するよくある質問

ニキビはつぶした方が早く治りますか?
ご自身で無理につぶすと、炎症、感染、色素沈着、クレーターの原因となる可能性があります。面皰圧出が適する場合は、医療機関で専用の器具を使用して行います。

毎日何度も洗顔すればニキビは改善しますか?
洗い過ぎや強い摩擦は、皮膚の乾燥や刺激につながります。朝と夜を目安に、十分に泡立ててやさしく洗顔してください。

ニキビ跡の赤みはクレーターと同じですか?
異なります。赤みは炎症後紅斑、クレーターは皮膚組織が損傷してへこんだ瘢痕です。必要な治療や経過が異なります。

ニキビ跡は自然に消えますか?
赤みや色素沈着は時間とともに薄くなる場合があります。一方、皮膚がへこんだクレーターや盛り上がった瘢痕は、自然には元の状態まで戻りにくいことがあります。

ルビートーニングで深いクレーターも治療できますか?
浅いクレーターや軽度の凹凸では適応を検討できますが、深く目立つクレーターでは十分な変化を得にくい場合があります。診察によって適応を判断します。

ルビートーニングは1回で効果がありますか?
変化の現れ方には個人差があります。皮膚の状態や希望する変化によっては、複数回の施術が必要です。

炎症性ニキビがあってもレーザーを受けられますか?
炎症の程度や範囲によって異なります。炎症性ニキビが多数ある場合は、先にニキビそのものの治療を優先することがあります。

施術後にメイクはできますか?
皮膚の反応や施術内容によって異なります。強い赤み、水疱、皮膚の損傷などがなければ、施術後の状態を確認してご案内します。

ニキビ治療は保険診療ですか?
診察や保険診療で認められた外用薬・内服薬などは、状態に応じて保険が適用される場合があります。レーザーなどの美容施術は自費診療です。

背中のニキビも相談できますか?
ご相談いただけます。ただし、背中の赤いぶつぶつには、ニキビ以外の毛包炎などが含まれる場合があるため、診察による確認が必要です。

ニキビ跡を治療すれば完全に元の肌へ戻りますか?
ニキビ跡の種類や深さによって治療結果は異なります。傷跡を完全になくすことは難しい場合があり、目立ちにくい状態を目指して治療します。

新宿でニキビ・ニキビ跡の治療をご検討の方へ

ニキビ跡を増やさないためには、現在起きている毛穴詰まりや炎症を早い段階で治療し、新しいニキビを繰り返さないように管理することが重要です。
ニキビ跡は、赤み、色素沈着、浅い凹凸、深いクレーター、盛り上がった傷跡などによって適する治療が異なります。
繰り返すニキビ、治りにくい赤ニキビ、炎症後の赤みや色素沈着、浅いクレーターや肌の凹凸でお悩みの方は、新宿かえで歯科・形成外科へご相談ください。