マイオブレース
マイオブレースは、子どもの歯並びに影響する口呼吸、舌の位置、唇を閉じる力、
飲み込み方などの口腔習癖にアプローチする小児矯正の一つです。
歯にワイヤーを固定して動かす治療とは異なり、取り外し式の装置とトレーニングを組み合わせ、
歯並びが悪くなりやすい環境を整えることを目指します。
ただし、マイオブレースは「装置を入れるだけで歯並びが治る」治療ではありません。
毎日の装着、口の周りの筋肉や舌の使い方のトレーニング、鼻呼吸の習慣づけ、
保護者の方のサポートが重要です。
歯並びの状態、顎の成長、骨格的な問題、習癖の程度を確認し、
インビザライン・ファースト、床矯正、ワイヤー矯正、経過観察なども含めて治療方法を検討します。
マイオブレースとは
口呼吸・舌の癖に着目
口呼吸、舌の低い位置、唇が開いたままの状態、飲み込み方の癖など、
歯並びに影響しやすい習慣を確認します。
取り外し式の装置
マウスピース型の装置を、日中の一定時間と就寝時に装着することを目指します。
装着時間の管理が重要です。
トレーニングを併用
装置だけでなく、舌の位置、唇の閉じ方、鼻呼吸、飲み込み方を整えるための練習を行います。
このようなお子さまに検討されます
- 口が開いていることが多い
- 口呼吸が気になる
- 寝ている時に口が開いている
- 舌が前に出る、舌で歯を押す癖がある
- 飲み込む時に口元に力が入る
- 前歯がガタガタに生えてきた
- 前歯が出ている、出っ歯傾向がある
- 受け口傾向がある
- 上下の前歯が噛み合わない
- 早い段階で子どもの歯並びを確認したい
歯並びに影響しやすい口腔習癖
子どもの歯並びは、歯の大きさや顎の大きさだけで決まるわけではありません。
口呼吸、舌の位置、唇を閉じる力、飲み込み方、指しゃぶりなどの習癖が、
歯並びや顎の成長に影響することがあります。
マイオブレースでは、こうした習癖を確認し、改善を目指します。
口で呼吸する習慣があると、口が開きやすくなり、
舌や唇の力のバランスが崩れることがあります。
本来より舌が低い位置にあると、上顎の成長や歯列の幅に影響することがあります。
安静時に口が開いている場合、唇や口の周りの筋肉の使い方を確認します。
飲み込む時に舌が前に出る、口元に強く力が入る場合、
前歯の位置や噛み合わせに影響することがあります。
指しゃぶりや爪噛みなどの癖が長く続くと、
前歯の突出や噛み合わせのズレにつながることがあります。
姿勢や口元の緊張が、呼吸や舌の位置に関係することがあります。
歯並びだけでなく生活習慣も確認します。
対象となる時期
マイオブレースは、主に成長期の子どもに検討される治療です。
ただし、開始時期は年齢だけでは決まりません。
歯の生え変わり、顎の成長、習癖の有無、本人が装置やトレーニングに取り組めるかを確認します。
まだ永久歯が少ない時期でも、口呼吸、唇が閉じない、舌の癖などがある場合は、
早めに確認する意味があります。
前歯や第一大臼歯が生え、歯並びの問題が見えやすくなります。
マイオブレースの適応を検討しやすい時期です。
永久歯が生えそろっている場合は、通常のインビザライン矯正やワイヤー矯正を検討することがあります。
マイオブレースで目指すこと
マイオブレースでは、歯を強制的に動かすことだけを目的にするのではなく、
歯並びに影響する口腔習癖を整え、成長期の口腔環境を改善することを目指します。
そのため、装置の使用と日常的なトレーニングを継続できるかが重要です。
口呼吸がある場合、口が開きやすくなり、舌や唇のバランスが崩れることがあります。
鼻呼吸を意識できるように練習します。
舌が低い位置にある、前に出る癖がある場合、
舌を適切な位置に保つ練習を行います。
安静時に唇が開いている場合、口を閉じる習慣や口周りの筋肉の使い方を整えます。
飲み込む時に舌が前に出る、口元に力が入る場合、
正しい嚥下の練習を行います。
インビザライン・ファースト、床矯正との違い
小児矯正には複数の方法があります。
マイオブレース、インビザライン・ファースト、床矯正はそれぞれ目的が異なります。
お子さまの歯並び、顎の成長、習癖、装置を使えるかどうかを確認し、
必要に応じて組み合わせや別の方法を検討します。
| マイオブレース | 口呼吸、舌の位置、唇の閉じ方、飲み込み方など、歯並びに影響する習癖へアプローチします。 |
| インビザライン・ファースト | 混合歯列期に、マウスピース型装置で歯の位置や歯列のスペースへアプローチします。 |
| 床矯正 | 取り外し式装置で、主に歯列の幅やスペース不足に対して検討されます。適応と限界の判断が必要です。 |
| ワイヤー矯正 | 歯に固定式の装置をつけて歯を動かす方法です。症例によっては固定式装置が適している場合があります。 |
メリット
歯を並べるだけでなく、口呼吸や舌の位置など、歯並びに影響する習慣を確認します。
装置を外して歯磨きできるため、固定式装置と比べて清掃しやすい場合があります。
歯の生え変わりや顎の成長を確認しながら、早い段階で口腔習癖へ対応できます。
口腔習癖や歯列の環境を整えることで、将来の矯正治療を進めやすくすることを目指します。
注意点・デメリット
マイオブレースは、毎日継続することが重要な治療です。
装置を決められた時間使えない、トレーニングを続けられない場合、
期待した効果が得られにくくなります。
お子さま本人の理解と、保護者の方のサポートが必要です。
- 装置を決められた時間使用する必要があります。
- トレーニングを継続する必要があります。
- 本人が装置を嫌がる場合、治療が進みにくいことがあります。
- すべての歯並びに対応できるわけではありません。
- 骨格的なズレが大きい場合は、別の治療が必要になることがあります。
- 永久歯が生えそろった後に、追加の矯正治療が必要になる場合があります。
- むし歯や歯肉炎がある場合は、先に口腔内環境を整える必要があります。
適応を慎重に判断するケース
マイオブレースは、口腔習癖へのアプローチに有効な選択肢ですが、
すべてのお子さまに適しているわけではありません。
歯並びの問題が大きい場合、骨格的なズレが強い場合、装置やトレーニングを継続できない場合は、
他の矯正方法を検討することがあります。
日中や就寝時に装置を使えない場合、計画通りに進みにくくなります。
本人の協力度を確認します。
受け口や出っ歯の原因が骨格に強く関係する場合、
マイオブレース単独では対応が難しいことがあります。
歯の移動量が大きい場合は、インビザライン・ファーストやワイヤー矯正などを検討することがあります。
鼻呼吸が難しい状態が続く場合は、耳鼻科的な確認が必要になることがあります。
治療の流れ
マイオブレースでは、歯並びだけでなく、
呼吸、舌の位置、唇の閉じ方、飲み込み方、姿勢、生活習慣も確認します。
そのうえで、装置の使用とトレーニングを継続できるかを含めて治療計画を立てます。
歯並び、口呼吸、舌の癖、唇の閉じ方、飲み込み方などを確認します。
保護者の方の気になる点も伺います。
歯の生え変わり、顎の成長、噛み合わせ、むし歯や歯肉炎の有無を確認します。
必要に応じてレントゲンや写真を用いて評価します。
マイオブレースが適しているか、
インビザライン・ファーストや床矯正など他の方法が適しているかを説明します。
装置の入れ方、外し方、使用時間、保管方法を説明します。
毎日の使用習慣を作ることが重要です。
鼻呼吸、舌の位置、唇の閉じ方、飲み込み方などの練習を行います。
継続状況を定期的に確認します。
歯並び、噛み合わせ、習癖の改善状況を確認します。
必要に応じて、2期治療や別の矯正方法を検討します。
保護者の方にお願いしたいこと
マイオブレースは、お子さまだけで完結する治療ではありません。
装置を使っているか、トレーニングを行っているか、口が開いていないか、
歯磨きができているかを日常的に確認する必要があります。
装置を使う時間が不足すると、治療の進行に影響することがあります。
短時間でも毎日続けることが重要です。
家庭内で取り組みやすい時間を決めておくと継続しやすくなります。
テレビを見ている時、勉強中、就寝時などに口が開いていないか確認します。
矯正中もむし歯や歯肉炎を防ぐため、歯磨きと定期検診を継続します。
よくあるご質問
マイオブレースは何歳から始められますか?
年齢だけでは判断できません。
歯の生え変わり、顎の成長、口呼吸や舌の癖、本人が装置とトレーニングに取り組めるかを確認して判断します。
マイオブレースだけで歯並びは治りますか?
症例によります。
口腔習癖の改善によって歯並びが整いやすくなる場合もありますが、
歯の移動量が大きい場合や骨格的な問題がある場合は、別の矯正治療が必要になることがあります。
装置はどのくらい使いますか?
治療計画によりますが、日中の一定時間と就寝時の使用を目指すことが一般的です。
実際の使用時間や方法は、診断後に説明します。
トレーニングは必要ですか?
必要です。
マイオブレースは装置だけでなく、鼻呼吸、舌の位置、唇の閉じ方、飲み込み方のトレーニングを組み合わせます。
インビザライン・ファーストとどちらがよいですか?
目的が異なります。
マイオブレースは口腔習癖へのアプローチを重視し、
インビザライン・ファーストはマウスピースで歯の位置や歯列のスペースへアプローチします。
歯並びと習癖の状態を確認して判断します。
口呼吸がある場合、歯科だけで治せますか?
鼻づまりやアレルギーなどが関係している場合は、耳鼻科での確認が必要になることがあります。
歯科では、口腔習癖や歯並びへの影響を確認します。
子どもの口呼吸・舌の癖・歯並びが気になる方へ
子どもの歯並びは、歯が生えてきてから急に悪くなるのではなく、
口呼吸、舌の位置、唇の閉じ方、飲み込み方などの習癖が長く関係していることがあります。
早い段階で原因を確認することで、成長期に合った対応を検討しやすくなります。
新宿かえで歯科・形成外科では、お子さまの歯並び、顎の成長、口呼吸、舌の癖、
むし歯リスクを確認し、マイオブレース、インビザライン・ファースト、床矯正などの選択肢を検討します。
子どもの歯並びや口腔習癖が気になる方はご相談ください。
