静脈内鎮静
静脈内鎮静法とは?

治療後は、投与をやめて数十分でお目覚めになります。“寝て起きたら治療が終わっていた”という感覚です。治療後、お目覚めになった際に「治療はこれからですか?」と仰る方が多いので、投与後から覚醒までの体感は一瞬に感じられる方が多いようです。
問題点は施術できる限界の時間と、回数です。
1. 施術時間
また、少ない麻酔薬で十分な眠りが得られる方もいらっしゃれば、意識が落ちにくく短時間施術にもかなりの投与量が必要な方もいらっしゃいます。こればかりはかけてみないと分からないところですが、おおむね、1回は3時間以内となるように施術内容を設定しております
2. 回数
2-1. 治療の必要な部位が左右の両側に広範に広がっている場合
たとえば、鎮静を行いながら右側を治療して、かみ合わせが微妙に合わない仕上がりだったとします。その日のうちに左側を治療しようとすると、意識がある状態での確認の会話ができていないため、治療する側は患者様のかみ合わせが微妙に合わないことに気付くことができずに、そのまま左側を治療してしまうことになります。そうすると、左右どちらの違和感があるのかが分かりづらく、迷子になってしまい、噛む位置がよくわからなくなってしまいます。
広範に短期間で治療をすすめた方が顎関節症になったり、疲れやすくなったり、お食事が不便になったりすることがあるのもこれが原因です。左右いずれかのかみ合わせが合わないまま反対側に進んでしまうと、かみ合わせのバランスが迷子になり、どこを調整したら違和感がなくなるのかが分からなくなってしまうのです。
ですので、治療に鎮静を併用している、していないに関わらず、治療は原則として左右を分けて行うことが望ましいです。
2-2. 神経の治療
根管治療とも呼ばれる治療です。
一度で終わらせられるケースもなくはないですが、基本的には歯の神経が入っているお部屋は細かく枝分かれをしていて、きれいに痛みなく仕上げられるまでに2~5回程度は要します。麻酔がきれた状態で日常生活をおくっていただき、痛み等ないかを確認していただくのも大事な治療の行程です。なるべく回数がかからないように努力はいたしますが、難しいことがあるのもご理解いただきたいところです。
治療の難易度はこれまでの経緯をお伺いしたり、CT撮影をすることで判断ができますので、だいたいどの程度の回数になるかは事前にお話をさせていただきます。
Message
全部の治療にいえることですが、とくに鎮静を併用した治療では、事前の治療計画が非常に大切になります。いたずらに高額になることがなく、また、将来的に長持ちして、大掛かりな治療が人生でこれきりになることを意識しながら計画をたてております。
エピソード
しかし実際にはそうではなく、“歯科治療自体が怖すぎるので、全ての治療に併用したい”
“それでもお金に限りがあるから、一番治療回数が少なく、今後二度と治療を受けなくても済むようなかたちにしてほしい”
といったご要望をお持ちの方がかなり多くいらっしゃることがわかりました。

麻酔にはリスクがあり、ただものすごく便利なものというわけではありませんが、治療を終えられたあと、多くの方が“もっと早く相談に来ればよかった”とおっしゃいます。
痛くて怖くていいことがない治療のハードルを、少しでも低くできればと思ってこのメニューをご用意しております。
まずは一度、ご相談にお越しいただければと存じます。
歯ぎしり
歯ぎしり・食いしばりとは?
歯ぎしりや食いしばりの行為は、ストレスや緊張、睡眠の質の低下、さらには咬合(噛み合わせ)の不整合など、多くの要因が絡んでいます。これらの行動は一時的なものであることもありますが、長期間続くと口腔内の健康に深刻な影響を与えるため、早期に対策を取ることが重要です。
1-1. 歯ぎしりと食いしばりの違い
歯ぎしりは上下の歯を擦り合わせる動作で、通常は睡眠中に起こります。これに対して食いしばりは、歯を強く噛みしめる動作で、日中や睡眠中に発生します。どちらも過剰な力が歯に加わり、歯や顎に負担をかける点では同様ですが、その発生タイミングと影響に違いがあります。
歯ぎしりは、多くの場合、自分では気づかず、他人に指摘されて初めて知るケースが多いです。これに対して、食いしばりは、集中している際やストレスを感じているときなど、日常生活の中で無意識に起こりがちな行為です。
2. 歯ぎしり・食いしばりが引き起こす問題?
2-1. 歯の摩耗
長期間続くと、歯の表面のエナメル質が削られ、歯が短くなったり、知覚過敏の原因となります。エナメル質は歯の最も硬い組織ですが、これが削られると内部の象牙質が露出し、冷たいものや熱いものがしみるようになります。
特に、強い歯ぎしりが続くと、歯の形状が大きく変化し、噛み合わせがずれることがあります。これにより、他の歯にも過剰な力が加わり、さらなる問題を引き起こす可能性があります。
2-2. 顎関節症(TMD)
顎に過度な負荷がかかることで、顎関節症(TMD)を引き起こし、顎の痛みや不快感、開閉時の異音などの症状が現れることがあります。顎関節症は、口を開けたり閉めたりする際に痛みを感じるだけでなく、顎がスムーズに動かなくなる場合もあり、生活に大きな支障をきたすことがあります。
また、顎関節症が進行すると、慢性的な頭痛や首の痛み、さらには肩こりなど全身に影響を及ぼすことがあり、早期の治療が重要です。
2-3. 歯列の乱れと噛み合わせの悪化
歯ぎしりや食いしばりが長期間にわたると、歯列が乱れ、噛み合わせのバランスが崩れることがあります。特に、矯正治療後の患者様においては、せっかく整えた歯並びが歯ぎしりによって再び乱れてしまうことがあります。
噛み合わせが悪化すると、歯への負荷が不均一になり、特定の歯や顎に過剰な負担がかかるため、さらなる摩耗や歯の破折のリスクが高まります。
2-4. 歯の破折
強い力が持続的にかかることで、歯が割れたり、欠けたりする危険性が高まります。歯ぎしりが続くと、特に奥歯が最もダメージを受けやすく、歯の一部が欠けたり、ひび割れが生じることがあります。
歯の破折は、症状が進行すると痛みが発生し、場合によっては抜歯が必要になることもあります。歯を抜かずに治療するためにも、早期発見と治療が大切です。
2-5. 頭痛や肩こり
顎周りの筋肉が過度に緊張し、頭痛や肩こり、さらには首の痛みを引き起こすことがあります。歯ぎしりや食いしばりが原因の頭痛は、一般的な緊張型頭痛と似た症状を呈し、原因が口腔内にあることに気づかないケースも多く見られます。
これらの症状が慢性化すると、日常生活に支障をきたすため、歯科医師の診断と治療が必要です。
3. 歯ぎしり・食いしばりの原因
3-1. ストレスと緊張
日常のストレスや精神的な緊張が、無意識に歯を食いしばる行為を引き起こします。特に、仕事や家庭でのプレッシャーが強い状況では、日中に食いしばりが発生しやすく、夜間に歯ぎしりが続くことがあります。
ストレスによる歯ぎしりや食いしばりは、根本的な原因を解消しない限り治癒が難しいため、適切なストレス管理が治療の一環として重要です。
3-2. 咬み合わせの問題
咬み合わせが不正確である場合、特定の歯に負担がかかりやすく、歯ぎしりや食いしばりの原因になります。歯が欠けていたり、歯列が不揃いである場合、正常な噛み合わせができないため、特定の部分に過剰な力がかかることがあります。
このような咬合不正は、歯科治療によって改善できる場合が多く、咬合調整が症状の軽減に役立ちます。
3-3. 睡眠の質の低下
睡眠時無呼吸症候群や不眠症など、睡眠の質が低下すると、歯ぎしりが発生しやすくなります。睡眠中にリラックスできず、体が過剰に緊張状態にあると、無意識に歯を食いしばることが増えます。
このような場合、睡眠の質を改善するためのアプローチが、歯ぎしりや食いしばりの改善に繋がることがあります。
4. TCH(Tooth Contacting Habit)とは?
4-1. TCHの症状
TCHは、軽い歯の接触にもかかわらず、顎関節症や筋肉の疲労を引き起こします。TCHが原因で肩こりや頭痛を感じることも多く、慢性的な不快感をもたらします。特に、顎や周囲の筋肉が緊張し続けるため、食事や会話の際にも違和感を感じることがあります。
4-2. TCHの治療
TCHの治療は、患者様に自身の習慣を認識していただくことが重要です。食事や会話をしていない時に歯を接触させていないかを意識するように指導し、リラクゼーションやストレスマネジメントを併用して治療を進めます。また、TCHに関連するストレスの要因を軽減するため、適切なライフスタイルの見直しや、ストレス管理法の導入が重要です。
5. 歯ぎしり・食いしばりの診断
5-1. 視診と触診
歯科医師が歯や顎の筋肉の状態を確認し、歯の摩耗具合や顎の筋肉の緊張度をチェックします。視診では、歯の表面が平らに削れていないか、歯に亀裂や割れがないかを確認します。また、触診によって顎周辺の筋肉の緊張具合を確認し、異常があるかどうかを判断します。
5-2. 筋電図と咬合力測定
咬合力や筋肉の緊張を測定するために、筋電図や咬合力測定器を使用することがあります。これにより、歯ぎしりや食いしばりがどの程度の力で行われているかを客観的に評価できます。
6. 歯ぎしり・食いしばりの治療方法
6-1. スプリントの使用
スプリント(マウスピース)は、睡眠中に装着することで歯を保護し、歯ぎしりや食いしばりによる歯の摩耗を防ぎます。患者様の歯型に合わせて作成されるため、快適に装着することができます。
6-2. 咬合調整
咬み合わせの問題がある場合、咬合調整を行うことで、咀嚼時に歯や顎にかかる過剰な力を軽減することができます。咬合調整は、歯の表面を少し削ることで行い、歯が正しく噛み合うように整えます。これにより、歯ぎしりや食いしばりの頻度を減少させ、症状の緩和が期待できます。
6-3. ストレスマネジメント
歯ぎしりや食いしばりの原因がストレスにある場合、リラクゼーション法やストレス管理を取り入れることが治療に役立ちます。マインドフルネスや瞑想、深呼吸の練習など、ストレスを軽減する方法を日常生活に取り入れることが重要です。心理カウンセリングを受けることも、根本的なストレスの原因を見つけ、対処する手助けになります。
6-4. ボツリヌス注射による治療
ボツリヌス注射は、咬筋にボツリヌストキシンを注射することで筋肉の過剰な活動を抑制し、歯ぎしりや食いしばりを軽減します。この治療法は特に顎に強い力がかかっている患者様に対して効果的であり、数ヶ月間の効果が期待できます。ボツリヌス注射は、他の治療法と併用して行うことも可能です。
7. スプリントによる治療の流れ
7-1. 歯型の採取
患者様の歯型を取り、専用のスプリントを作成します。スプリントは、患者様の口腔内にフィットするように調整され、快適に装着できるように設計されています。
7-2. 装着指導と使用方法
スプリントが完成したら、装着方法や使用時の注意点を歯科医師が指導します。特に、睡眠時にスプリントを装着することで効果を発揮しますが、使用中の違和感や問題があればすぐに相談することが大切です。
7-3. 定期的な調整
スプリントは定期的に調整が必要です。患者様の噛み合わせや歯の状態に応じて適切に調整を行い、効果を最大限に引き出します。
8. ボツリヌス注射の施術の流れ
8-1. 咬筋の診断
歯科医師が咬筋の状態を診断し、ボツリヌス注射が適切かどうかを判断します。診断に基づいて、治療計画を立てます。
8-2. 注射の施術
ボツリヌス注射は、筋肉に直接注射するため、短時間で施術が完了します。麻酔が不要で、通常は数分で終わるため、患者様にとって負担が少ないです。
8-3. 効果の確認とフォローアップ
注射後は、効果を確認し、数ヶ月後に必要であれば再注射を行います。定期的なフォローアップを通じて、治療の進行を確認します。
9. 咬合調整の必要性
9-1. 咬合力の分散
咬合調整を行うことで、歯にかかる力が均等に分散され、歯や顎への負担が軽減されます。これにより、歯ぎしりや食いしばりの症状が軽減するだけでなく、歯や顎関節の健康を保つことができます。
9-2. 歯列矯正との併用
咬合調整は、歯列矯正と併用して行うことも多く、噛み合わせの改善に役立ちます。矯正治療後も定期的な咬合調整が必要な場合があり、治療計画に基づいて行います。
10. 定期的なメンテナンスの重要性
10-1. 患者様自身の意識向上
患者様が自身の症状に気づき、定期的なチェックアップを行うことで、早期発見と治療が可能になります。日常生活の中でストレスを管理し、適切なケアを行うことが大切です。
11. TCHと顎関節症の関係
11-1. TCHの治療
TCHを改善するためには、自分の習慣を意識することが重要です。歯を接触させないようにするための意識的な努力が、顎の健康を守るために必要です。
12. 日常生活での予防方法
12-1. 適切な休息
睡眠をしっかりと取り、ストレスを軽減するための時間を設けることが、歯ぎしりや食いしばりの予防に役立ちます。
13. 子供の歯ぎしり
14. 将来のリスク管理
15. まとめ
FAQ
顎関節症の治療
顎関節症の原因は多岐にわたりますが、主に以下の要因が考えられます。
- 咬み合わせの異常
歯の噛み合わせが悪いと、顎の関節に過剰な負担がかかり、関節や筋肉に痛みを引き起こします。 -
ストレス
精神的ストレスが増えると、無意識のうちに歯を強く噛みしめる癖が出て、顎関節に負担をかけることがあります。 -
外傷
事故や怪我などで顎に衝撃が加わると、関節や筋肉が損傷し、顎関節症を発症することがあります。 -
姿勢の悪さ
長時間の前屈姿勢や不良姿勢は、顎に余計な負荷をかけ、顎関節に問題を引き起こすことがあります。 -
口を頻繁に大きく開ける習慣
大きな口を開けてあくびをする、固い食べ物を噛むなどの習慣も、顎関節に負担をかける要因になります。
顎関節症の症状は、個々の患者様によって異なりますが、一般的な症状は以下の通りです。
- 顎の痛み
顎関節周囲に痛みが生じ、口を開閉するたびに痛みを感じることがあります。 -
開口障害
口が思うように開かない、あるいは開く際に痛みや引っかかりを感じることがあります。 -
関節の音
口を開けたり閉じたりする際に、カチカチ、ゴリゴリといった異音が生じることがあります。 -
頭痛や首の痛み
顎関節症に関連して、頭痛や首の筋肉が緊張して痛みを伴うことがあります。
顎関節症の診断
顎関節症の診断は、まず詳細な問診から始まります。患者様の日常生活や症状の経過、痛みの頻度、関節の音などについてお伺いし、顎関節の状態を把握します。
触診と検査
次に、顎関節やその周囲の筋肉を直接触診し、痛みや異常を確認します。また、顎の開閉時の動き、関節の位置、口をどの程度開けられるかなども評価します。
画像診断
必要に応じて、X線やMRIなどの画像検査を行い、顎関節の骨や軟骨、関節円盤の状態を詳細に確認します。これにより、骨の損傷や関節円盤の変位、顎の関節炎の有無などを診断します。
顎関節症の治療法
顎関節症の治療は、症状の程度や原因に応じて異なります。当院では、以下の治療法を組み合わせて、患者様に最適な治療を提供しています。
保存療法
保存療法が一般的に選ばれます。保存療法は、手術を伴わない治療法で、生活習慣の改善や簡単な処置によって症状を和らげる方法です。
マウスピース療法
マウスピース(スプリント)は、患者様の口に合わせた透明な装置で、歯の噛み合わせを調整し、顎関節への負担を軽減します。これにより、顎をリラックスさせ、痛みや異常な筋緊張を緩和します。特に、夜間の歯ぎしりや食いしばりが原因で顎関節症が悪化している場合に有効です。
生活習慣の改善
- 硬いものを避ける
- 大きな口を開けない
- 姿勢を正す
- 歯ぎしりや食いしばりの癖をなくす
顎関節症のリハビリとアフターケア
顎のストレッチと筋力強化
生活習慣の改善
- ストレスをためず、リラックスした生活を心がける
- 硬い食べ物やガムなど、顎に負担をかけるものを避ける
- 寝る前に歯ぎしり防止のマウスピースを装着する(必要な場合)
顎関節症治療の効果と予後
経過観察の重要性
当院での顎関節症治療の特徴
- 経験豊富な歯科医師が診療を担当し、患者様一人ひとりに最適な治療を行います。
- 先新の診断機器を使用し、顎関節の状態を正確に把握します。
- 可能な限り痛みを伴わない治療を選択し、安心して治療を受けていただける環境を提供しています。
まとめ
ボトックス
歯科でのボトックスは歯ぎしり・食いしばりの緩和に効果的

マウスピースは歯ぎしりから歯を守りますが、歯ぎしり自体を治すことはできません。ボトックス治療は歯ぎしりを引き起こす筋肉にアプローチできます。
歯ぎしりだけでなく、エラの張りをなくし小顔も目指せます!

治療費用 | |
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歯ぎしり・食いしばり治療 | 27,500〜円(税込) |
スポーツマウスガード
スポーツマウスガードとは
1. スポーツマウスガードの重要性
1-1. スポーツによる歯の損傷リスク
バスケットボール、ラグビー、ボクシング、アイスホッケーなどのコンタクトスポーツでは、顔や顎に衝撃を受ける場面が多く、歯の損傷や口腔内の怪我が起こりやすいです。スポーツ中に発生する怪我の多くは、衝突や転倒によるものですが、歯が折れる、抜ける、口の中を切るなどの深刻な損傷も頻繁に見られます。
1-2. 歯科的影響と治療の複雑さ
スポーツで歯が損傷した場合、即座に歯科的な治療が必要となることが多いですが、損傷の程度によっては根管治療やインプラント、さらには顎の手術が必要になることもあります。さらに、歯の脱臼や破折により歯並びが悪化し、噛み合わせや発音に影響を与えるケースもあります。このような問題を未然に防ぐためにも、スポーツマウスガードの使用が推奨されています。
2. スポーツマウスガードの種類
2-1. ストックマウスガード
ストックマウスガードは、既製品として販売されているマウスガードです。最も手軽に入手できるタイプで、形状が決まっており、サイズ調整ができないため、フィット感が劣ることがデメリットです。使用感が不快な場合が多く、運動中にずれることもあるため、一般的には推奨されませんが、簡易的な保護具として使用されることもあります。
2-2. ボイル・アンド・バイトタイプ
ボイル・アンド・バイトタイプのマウスガードは、熱を加えることで形状を調整できる製品です。購入後に熱湯に浸し、柔らかくなったところで口に装着し、噛み合わせることで自分の歯列にフィットさせます。市販品の中では比較的フィット感が良く、個々の口腔内に合った形に調整できるため、広く使用されています。ただし、専門的なカスタムマウスガードと比べると保護力が劣る場合があります。
2-3. カスタムメイドマウスガード
カスタムメイドマウスガードは、歯科医院で専門的に作成されるマウスガードで、患者様の歯型を正確に取り、専用のマウスガードを製作します。このタイプは、最もフィット感が高く、保護性能に優れているため、特に競技レベルが高いアスリートに推奨されます。カスタムメイドマウスガードは、選手の口腔内の状態や噛み合わせに応じて細かく調整されるため、快適に着用でき、最大限の保護効果が得られます。
3. カスタムメイドマウスガードのメリット
3-1. 高いフィット感と快適さ
カスタムメイドのマウスガードは、患者様の口腔内の形状に完全に合わせて作られるため、非常に高いフィット感を提供します。これにより、装着時に違和感が少なく、競技中も快適に使用できるため、パフォーマンスに影響を与えることがありません。
3-2. 最大限の保護効果
カスタムメイドマウスガードは、選手の口腔内の状態に合わせて精密に作成されるため、歯や顎、周囲の組織をしっかりと保護します。強い衝撃が加わっても、マウスガードがクッションとなり、衝撃を吸収して口腔内の損傷を軽減します。また、しっかりと固定されるため、ずれる心配がなく、競技中にしっかりと口を守ることができます。
3-3. 競技に適したデザイン
カスタムメイドマウスガードは、選手の競技特性や個々のニーズに応じてデザインされるため、アスリートにとって非常に実用的です。例えば、呼吸しやすさを重視したデザインや、口元の動きに支障をきたさない薄型のものなど、競技中のパフォーマンスを最大限に発揮できるように工夫されています。
4. スポーツマウスガードの製作プロセス
4-1. 初診と口腔内スキャン
まず、歯科医師が患者様の口腔内の状態をチェックし、歯や顎の状態に問題がないか確認します。その後、口腔内スキャナーや型取りを行い、患者様の歯型を取得します。これにより、口腔内の正確な3Dデータが得られ、マウスガードの設計に使用されます。
4-2. カスタムメイドマウスガードの作成
取得したデータをもとに、歯科技工士が患者様専用のマウスガードを製作します。材料は耐衝撃性の高い樹脂が使用され、競技中に発生する衝撃をしっかりと吸収します。マウスガードは、競技の種類や患者様のニーズに合わせて厚さや形状が調整されます。
4-3. フィッティングと最終調整
完成したマウスガードを患者様に装着していただき、フィット感や噛み合わせを確認します。必要に応じて調整を行い、最適なフィット感を実現します。調整が完了したら、スポーツ中の使用方法やメンテナンス方法についての説明が行われます。
5. スポーツマウスガードのメンテナンスと注意点
5-1. マウスガードの洗浄方法
使用後は必ず水で軽く洗い流し、汚れや細菌を除去します。より徹底的に清潔に保つためには、柔らかいブラシで優しく擦り、専用の洗浄液を使うことも有効です。熱湯での洗浄は、マウスガードの変形を招くため避けてください。
5-2. 保管方法
スポーツマウスガードを使用しないときは、通気性の良い専用ケースに保管し、直射日光や高温の場所を避けることが重要です。高温にさらされると、マウスガードが変形してしまい、フィット感が損なわれる恐れがあります。
5-3. 定期的なフィット感の確認
スポーツマウスガードは使用を重ねると、噛み合わせや口腔内の状態に微妙な変化が生じることがあります。そのため、数ヶ月に一度は歯科医院でフィット感のチェックを受けることが推奨されます。また、激しい衝撃を受けた場合や、破損が見られた場合は速やかに交換することが重要です。
6. スポーツマウスガードの適用対象と活用事例
6-1. コンタクトスポーツにおける使用
ラグビー、ボクシング、アイスホッケーなど、他の選手との接触が頻繁に発生するコンタクトスポーツでは、特にスポーツマウスガードの使用が必須です。これらのスポーツでは顔や口への衝撃が避けられず、マウスガードの装着により、歯や顎、舌の損傷を大幅に防ぐことができます。
6-2. 非コンタクトスポーツでも有効
スポーツマウスガードは、バスケットボールやスケートボード、サイクリングなどの非コンタクトスポーツでも有効です。これらのスポーツでは、選手自身が転倒したり、道具と衝突することによる口腔内の怪我が起こりやすいため、マウスガードが口や歯を保護する役割を果たします。
6-3. 成長期の子どもやジュニアアスリート
成長期の子どもやジュニアアスリートにも、スポーツマウスガードの使用が強く推奨されます。特に、骨や歯の成長が未熟な時期には、スポーツによる怪我が成長に影響を及ぼす可能性があるため、早期から適切な保護具を装着することが重要です。歯科医院で定期的に成長に合わせたマウスガードの調整が必要です。
7. スポーツマウスガードとパフォーマンスの向上
7-1. 咬合バランスの調整による効果
適切な咬合バランスを保つことは、全身の筋肉のバランスにも影響を与えます。カスタムメイドのスポーツマウスガードを装着することで、噛み合わせが正しく調整され、スポーツ中の筋力や集中力の向上が期待されます。また、噛みしめによる過剰なストレスを軽減するため、疲労の蓄積を防ぐ効果もあるとされています。
7-2. パフォーマンスの向上を目指すアスリートに
多くのプロアスリートが、スポーツマウスガードの使用を推奨しています。特にコンタクトスポーツの選手だけでなく、ゴルフやテニスといった集中力を必要とする競技でも、咬合バランスが向上することでプレーが安定するという意見が寄せられています。スポーツマウスガードの装着は、安全性だけでなく、競技成績の向上にも寄与する可能性があります。
訪問歯科
当院院長は訪問診療に23年関わってきました
もしかしたら入れ歯が壊れていたり、歯茎が腫れて痛みがあるのかもしれません。
ご持病のためにご自身での通院が困難な患者さまへ向けて、当院では健康保険の使える訪問歯科診療をご提供させていただいております。
ご自宅や施設等、お住まいの環境下での治療は、無機質な医院内と違いリラックスした状態で受けることができます。
全身疾患に知識のある歯科医師・歯科衛生士がお伺いしますので、糖尿病などの持病がある方もどうぞお気軽にお問い合わせください。

主な治療内容
- 入れ歯の調整・修理・新製作
- 抜歯治療
- 虫歯治療
- 肺炎予防のための口腔ケア
- 嚥下訓練・内視鏡検査(リハビリ)
- 口臭の除去
- 大学病院または近隣病院へのご紹介
対応可能な地域

当院西新宿7-10-19を起点とした16km圏内が診療対象地区となります。なお、交通事情により訪問時間が前後する場合があります。予めご了承下さい。
訪問歯科診療Q&A
交通費は距離により500〜1,000円で設定させていただいております。また、一割負担の方でしたら、おおむね自己負担分が1回あたり約1,000~2,000円程度におさまることが多いです。
Q ) 往診による治療は医院で受ける治療と違うところはありますか?
レントゲン撮影装置や歯を削る機械はありますので、基本的には医院と同じように治療できますが、奥歯等視野が悪く治療の難しいところは、正直に申し上げれば精度は医院で行ったほうが高いといえます。状況により通院も交えての治療をご相談させていただく場合があります。
Q ) 老人ホームに入所している親を診てもらいたいのですが、そこの老人ホームでは他の歯医者さんが協力医になっているようです。それでも診てもらえるのでしょうか?
お伺いできます。患者様が医療機関を選ぶ権利が最優先ですので、ご心配なさらずご相談下さい。
Q ) 家での診療に、特別なものを用意する必要がありますか?
特にありません。必要なものは全て持参致しますので、いつも過ごされているイスやベッドでリラックスしてお待ち下さい。
口内炎
なかなか治らない口内炎でお悩みの方へ
- いつまでも口内炎が治らない
- 市販の薬を塗っても効果がない
- だんだん大きく広がっている
- 何度も繰り返している
- 一気にたくさんの口内炎ができる
さまざまな要因でできてしまう治らない口内炎は歯科医院へ
痛みが出てしまい生活に支障が出る場合や、再発を繰り返す場合は医療機関で診察・治療を受けることが大切です。
新宿かえで歯科・形成外科では経験豊富な優しいドクターが丁寧に説明・原因を追究し、最適な治療法をご提案いたします。
基本的にほとんどの口内炎は1~2週間で治りますが、いつまでも治らない場合、口内炎以外の病気である可能性も考えられます。
だんだん口内炎が大きくなる、何度も繰り返す、一気にたくさんの口内炎ができる場合は特に注意が必要で、口腔がんによる潰瘍の可能性もあります。
治らない口内炎は放置すればするほど治療が難しくなることがあるため、1~2週間たっても治らない場合は、歯科医院を受診することをお勧めいたします。
市販の口内炎の薬は効果があるの?
口内炎の治療方法
1. レーザーによる治療
CO2レーザーとよばれる、粘膜治癒を促進するレーザーを口内炎部分に照射します。施術時は麻酔を用いなくても痛みは感じません。
2. 薬による治療
痛み止めやうがい薬、体内の菌を減らすお薬などを処方したり、患部に直接塗る軟膏を処方することもできます。ただし、基本的には口内炎の原因を除去して根本的に解消することをお勧めいたします。
3. お口のクリーニング
お口の中のばい菌や汚れを取り除くことで、炎症を起こす原因となるものを取り除きます。
4. 被せ物などの調整
被せ物などがお口の粘膜を傷つけている場合は、表面の研磨、入れ歯の金具の調整などを行うことで粘膜が傷つかないように改善します。
TREATMENT



ACCESS
アクセス
最寄駅からの経路
JR新宿駅西口
駅から地上に出て小田急ハルクへ向かい、新宿大ガード西交差点へ進みます。ウエルシア薬局側に渡り、そのまま直進。ローソンのビル4Fが当院です。
大江戸線新宿西口駅
D5出口を出て、横断歩道を渡った先のローソンのビル4Fが当院です。
西武新宿駅
西武新宿ペペを出て高架(大ガード)下を直進し、信号を渡って右折。ローソンのビル4Fが当院です。
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営業日カレンダー